思いでの寿司店

小学生のころ、親に連れられ初めて行った世田谷の高級寿司屋。カウンターに座っても何をどう注文すればよいのか、わからず結局、いなり寿司や太巻きをほおばっていた記憶があります。社会人になって、自分のお金を稼ぐようになっても、寿司屋の敷居がどうも高く足を踏み入れることができませんでした。

金額的には同じくらいであろう、高級焼肉店には入れるくらい大人になったのに・・・。高級寿司屋において20、30歳はまだまだ子供のような気がしていました。しかし、会社の同僚に高級寿司屋の娘さんがおり、「寿司屋なんて大したことないよ。なんならうちのお店で寿司屋デビューしてみたら?」と声を掛けてくれました。

同僚のお父様が寿司職人。「気負うことなく、何でも好きなネタを頼めばいいんだし、刺身にしてほしい、とか要望も言えばいいんだよ。わかならければ、店に任せればいいんだよ。全く気負うことないんだよ。」とお父様のアドバイスが。同僚のお父様が握るお寿司は回転しているお寿司とは比べものにならないくらい格別でした。その日以来、その高級寿司屋にはお給料日の後に毎月通うようになりました。今では、世田谷の寿司でカウンター越しに、寿司職人さんとの会話も楽しめるくらい大人にもなりました。

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